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【鳴物師】 秀ーhideー


本名 齊藤秀之 東京・築地生まれ。

 生まれ育った江戸っ子気質を活かし、唄って・踊れて・打てる現代の鳴物師である。(*鳴り物師=本来的には寺で使う仏具の鐘を作る鳴物師と歌舞伎下座音楽での、鉦・太鼓・鼓・笛等の演奏家の鳴り物師との二つに大別出来る。)
 高校在学中に日本の郷土芸能に出会う。以後、郷土芸能を中心とした、舞台活動を志し、1987年 佐渡島を拠点とする和太鼓グループに参加。太鼓演奏はもとより、佐渡での活動を媒介に全国各地の伝統芸能、民俗芸能としての民謡や舞踊を修得する。なかでも鬼剣舞や鹿踊りを得意とし、独自のものに進化させている。2004年に17年間活動してきたグループから独立し、2005年から「鳴物師 秀ーhideー」としてソロ活動を開始。

  2005年2月、当時和楽器系専門ライブハウスとして定評を得ていた邦楽ジャーナル倶楽部「和音」にてソロデビュー。同年6月の「和音」初の3Daysライブでは小規模ライブハウスとしては記録的な動員をする。同年から、現代の和太鼓音楽の索引者の一人であるレナード衛藤のオリジナル太鼓アンサンブル「Leopro(レオプロ)」にも参加。ライブ及びアルバム『OCEAN(2006)』、『Blendrums(2007)』のレコーディングでサポート。
 2005年12月には、木津茂理(唄)・渡邊香澄(箏)と共に民謡の再生をテーマにしたユニット「RENOVATIOーリノヴァティオー」を結成。2006年5月には、小泉謙一(和太鼓)・渡辺亮(パーカッション・ビリンバウ)と共に打楽器トリオユニット「CASKETーカスケットー」を結成。2007年11月、小泉謙一(和太鼓)・小浜明人(尺八)と共に「東風(コチ)」を結成し、リビアを端に発し、エチオピア、タンザニア、ザンビアの4カ国を回る東アフリカツアーを敢行。

 太鼓演奏家ではなく、あえて鳴り物師として名うつのは、チャッパ(小さなシンバル)に関しての演奏の評価が高いことからきている。チャッパは伝統的郷土芸能の中では単なる伴奏楽器でしかなかったが、秀を含めた近年の太鼓演奏家(レナード衛藤、金子竜太郎等)の活躍により、ソロ楽器として年々着実に人気を高めている。全国各地の和太鼓グループでチャッパの存在が増してきている中で、それまでの概念を覆す音色、ダイナミクスを活かした軽快な演奏スタイルは異彩を放つ。

 現在、秀は日本で唯一のチャッパソリストとしてライブ活動やワークショップ講師として注目されている一方、各地方に埋もれてしまっている芸能、民謡の発掘と再生のための新規プロジェクトにも意欲を燃やしており、賛同する他の邦楽演奏家、歌手と共に計画中。


 (2008年2月現在)


English
PHOTO by Jun Kosaka

 


【チャッパ】とは
漢字で書くと『手拍子』。チャッパは合わせシンバルを小型化したような形をしていて、両手にそれぞれ持って、打ちあわせたり擦りあわせたり等して、音をならす。一般的な「チャッパ」という名前はその音の響き方から来ている。
ルーツは仏具であり、『砲金(青銅)』あるいは『真鍮』でできている。
仏具から一般化し、歌舞伎の黒御簾(くろみす)音楽や民俗芸能の「神楽」などで使われるようになった。
現在でも同様のものが仏教儀式で用いられており、大型のものは『妙八』などと呼ばれる。
大きさはだいたい、4寸から6寸ぐらいになる。
'80年代に鼓童に在籍していたレナード衛藤らが中心になって、それまでにない奏法やリズムを生み出した。現在では伴奏だけでなく、ソロ演奏もできる楽器へと進化し、和太鼓演奏の中でも重要なパートとしての地位を築いている。





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